最近、おおたとしまささんの本を読み続けております。
きっかけは武蔵の本だったのですが、一般的には「勇者たちの中学受験」のほうが有名です。
これは本当に良書でした。武蔵志望のご家庭以外にも是非読んでいただきたい内容です。
教育とは何かについて考えるきっかけになると思います。
武蔵ほど偏差値が高くなくて、武蔵のような本質的な教育を行う中高一貫校が増えるといいのですが、、、。
私も含めてですが、進学実績ばかりに気をとられ、東大、医学部、旧帝大、国立、早慶くらいにしか目がいかない保護者がマジョリティだと思うので、進学実績を上げる努力をするのが学校側として当然の対応とも思いますが、そうなると武蔵のような教育は難しいですよね。
しっかりとしたレビューを書けるほど読み込んでいないので、さっくりとですが感想を。
・中学受験「必笑法」
親が受験についてあらかじめ思想を持っていることが大事。
筆者からの偏差値”だけ”での志望校選びへの警鐘。
・中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉: 「二月の勝者」×おおたとしまさ
むしろ、中学受験性の”親に”伝えたいの方がしっくりきます。
ここにある暖かい言葉が自然と出てくる親になりたいですね。
・新・女子校という選択 (日本経済新聞出版)
娘の中学受験を考えている親は偏差値沼に陥る前に読んでおいた方がよいです。
ただ、女子高の偏差値と進学実績は相関しますので、進学実績が全てではないということを認識するために読むべきだと思います。
あとがきに書かれていたと思いますが、著者の女子校を説明する最後の1ピースというものこそが女子校に進学する意義かもしれません。
・男子御三家 なぜ一流が育つのか
私のような中学受験を知らない親がトップ オブ トップの学校を知るには良い本だと思います。
・麻布という不治の病 ~めんどくさい超進学校~
著者自身が麻布出身なのですが、個人的には武蔵の本の方が熱量があったように感じました。笑
むしろ複数人との対談の結論は、麻布って一括りにできないよね。って内容なので。
面白いことは面白いのですが、麻布に興味がなければ、上記「男子御三家」を読めば十分だと思います。
・ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体
私は子供に先取り教育を施す程度に教育パパなのですが、どうしても「鉄緑会」というものに魅力を感じないでいました。
本書を読んで、鉄力会に魅力を感じない理由がわかりました。受験アスリート養成所というイメージが苦手なのでしょう。
とはいえ、鉄力会の進学実績はどの中高一貫校よりも優れていると思いますので、東大に入るための手段として利用するのは悪くないとも思います。
・勇者たちの中学受験
言わずと知れた書籍です。
「あとがき」まで含めて良い内容なので、いろいろと考えさせられました。
子供が受験に取り組んでいるときに本書を読んだら、素直に受け入れられないところが多々あるかもしれません。
本書は子供が小学校4年生くらいまでに一度読んでみて、ご家庭でどのような中学受験をしたいかを考えるきっかけになると思います。
私は近頃、長女の受験校について何が娘にとって最適か?ということを考えておりました。
上記諸々の本を読んでみて、娘の成長、将来、幸せを考えて何が重要かを考えていきたいと思いました。
当たり前ですが、進学実績や偏差値だけで幸不幸を決められても困りますもんね。
おおたとしまささんの書籍はいずれも読みやすく、著者の思想がしっかりと感じ取れます。
中学受験に詳しくない方は気軽に2,3冊読んでみると、何を目的に受験するか、参考になる部分が多いと思います。