中学校選びには色々な軸があると思いますが、ここ二週間ほどずっと大学進学実績のデータと向き合って、男女関係なく、本当におすすめの私立中学に気が付いてしまいました。
①慶應系列中学
②早稲田系列中学
いやー、誰でも知っているし、レベルを考えれば受かるかどうかも全然わかりませんし、当たり前だと思うかもしれませんが、本当におすすめです。特に男子にはおすすめです。
おすすめの理由
・基本的には「最低でも早慶」が保証される。
・早慶が保証されるため、中高6年間を有意義につかえる(とも限らないけど)。
・やる気さえあれば東大も狙える。萎えても早慶に行ける。つよい。
・慶應であれば医学部の枠もある(熾烈な争いはあると思うが、一般受験ほどではなさそう)。
・早稲田は早稲田進学が半分くらいだけど、鉄力会指定になるほどの進学校(39人、15%の東大進学実績。すごい)。
・内部進学なら現役でいける
デメリット
・中学入学難易度が高い。普通に大学入試で受けた方が簡単そう。
・中高6年間、大学4年間、大学院2-5年間の最大15年間の学費を覚悟しなければならない。
・通学範囲に附属高校がないと通えない。
さて、それではおすすめの理由を説明していきます。
基本的には「最低でも早慶」が保証される
親の立場からすると、これが本当に重要です。
どんな進学校に行っても、成績が低迷して(俗にいう深海魚)MARCH以下という話もよく耳にします。
一方、早慶の附属高校であれば、多少成績が悪くても気にすることなく大学は早慶が保証されています。
最低ラインが(学部は置いておいて)早慶が確定です。強すぎです。
正直、一般企業への就職を考えているのであれば、早慶と東大に差はないと思います。というか東大は就活強いんですかね?
研究者・官僚を考えているくらいでないと早慶と比べて東大に行くメリットは学費くらいしかないと思います。
特に文系に進学して就活を考えるなら東大目指すよりも、一橋、早慶で部活や遊びを頑張った方がいいんじゃないかと思います。(個人の意見です。)
早慶が保証されるため、中高6年間を有意義につかえる
凡人父は子供達には、勉強以外にも部活や遊び、趣味に時間を使ってほしいと思っています。
色々な体験を通して、成功や失敗を繰り返したりしながら、最も精神的に成長する中高6年間に自身のアイデンティティを少しずつ形成していってもらいたいですね。
私の友人にもアイデンティティが勉強・学力という人がいます。
そこまで自信を持って勉強に打ち込んできたという経験は素晴らしいと思いますし、尊敬していますが、人生道草だらけで風の吹くまま気の向くままで生きてきた凡人父としては勉強以外の様々な価値観を持った上で勉強の大切さも感じて欲しいですね。
とは言え凡人父も大学受験で吐くほど勉強した結果今の生活があるという実感があるので、学力は筋力以上に裏切らない思っています。
やる気さえあれば東大も狙える。萎えても早慶に行ける。
中学進学後にやはり勉強が楽しすぎるということであれば、鉄力会にでも通って東大でも狙えば良いと思います。
それでも早慶以上の大学は国立大学と医学部くらいしか無いと思うので、学費さえ払えればそのままエスカレータで早慶に行く選択肢が残るので、入学後にどうするかゆっくり決める時間があるのは良いですね。
子供が進学後に勉強以上に情熱を注げるものが見つかったら、親が大学受験の心配せずに全力で応援しやすい点はプライスレスだと思います。
慶應であれば医学部の枠もある
慶應にあって、早稲田にないもの。かつ唯一無二の差が医学部です。
それ以外で慶應と早稲田に差はないと思います。好みの差ということで良いと思います。
さて、慶應は上位3%くらいが医学部に行けるようです。
慶應附属の中高で上位3%です。正直熾烈な争いしか考えられません。
一方で、普通に受験すると一発勝負です。筑駒の上位層でもインフルエンザ等の体調不良で失敗する可能性もあります。
勝負する相手が、筑駒、開成、桜蔭の化け物集団であり、さらに面接という関門まで出てきます。
慶應は本当に魅力的。
早稲田は鉄力会指定になるほどの進学校
実力主義の方なら早稲田中学が最高だと思います。
早稲田中学は他の系列校とは異なり、早稲田の枠が50%程度しかないようです。
入学後も勉強のモチベーションが維持できるなら東大でも目指せばいいと思います。失敗しても早稲田には行けると思います。
中学の段階で勉強で息切れした場合には、、、他の中学なら深海魚かするかもしれませんが、早稲田ならエスカレータも可能です。
攻守のバランス良い。めっちゃ魅力的。
内部進学なら現役でいける
現役で進学する最大のメリットは何でしょうか。
人によって違うと思いますが、凡人父は「生涯収入」だと思っています。
この差は、「初任給の一年間の年収」ではなく「リタイアする年の年収(可処分所得)」で考えるべきかと思います。
すると、最終年度の年収が一千万円くらいであれば可処分所得としては600-700万円くらいでしょうか(適当)。
浪人するときはこの差をひっくり返せるだけの学歴を得られそうかを損益分岐点とすると良いと思います。
早慶に行けるのであれば、浪人してまで、差をひっくり返せる期待値のある大学は国立医学部くらいしか思いつきません。
つまり、ワンチャン慶応医学部狙いで駄目でも慶應というのは、戦略としては十二分にアリだと思います。
(デメリット)中学入学難易度が高い。
早慶入学を最終目的にするのであれば、普通に大学入試で受けた方が簡単そうです。
3教科ですしね。これだけに絞って手を広げなければ、中学入試よりも間口が広く、複数学部を受験できる時点で容易です。
ただ、小学校時点で頑張れる子であれば、その後の多感な6年間を親が心配せずに過ごせるので、小学校で頑張るか、中学校で頑張るか、高校で頑張るか、子供の成長と親のビジョンが一致するといいですね。
(デメリット)中高6年間、大学4年間、大学院2-5年間の最大15年間の学費
私立は学費が高いです。特に慶應は高いと思います。
大学までで最低10年間。理系で大学院に行くならさらに2年分の学費です。
子供が小学校の間にどれだけ積み立てられるかが重要ですね。
公立中高、国立大学と差額を考えると一千万円くらい違いが出そうですね。
それでも子供の将来を思えばという気持ちもありますが。あと、塾に多額の費用を出費するよりかは生産的だと思います。
(デメリット)通学範囲に附属中学がないと通えない
どんなに良い中学でも通学範囲に無いと通えません。
大学から一人暮らしするのとは話が違います。
こればっかりは住んでいる地域なのでどうしようもない問題です。
まとめ
そんなわけで、誰でも知っている学校ではありますが、凡人父は偏差値以上の価値を感じました。
ここ以上の偏差値であれば国立早慶以上に行ってほしいと思う一方で、中学受験で燃え尽きたり、何かしらの要因で成績が
落ち込んだとしても早慶に行けるというのは他の中高一貫校には無い魅力だと思いました。
ちなみにですが、慶應中等部(共学)は2/3の入試で、男子の偏差値64で、女子の偏差値が70です。
男子の2/3入試は、筑駒>小石川>筑波大附属・早稲田>海城>浅野>慶應中等部です。
控えめに言っても意味不明です。学費の問題さえクリアできれば本当に狙い目の学校だと思います。
筑駒で超上位層がいない。2/1に御三家、駒東、慶應普通部の受験が終わっているからでしょうか?
面白いことに女子の2/3は
筑波大附属>慶應中等部・豊島岡女子>小石川
となっております。
男子では小石川>>>慶應なのですが、女子では慶應>小石川です。
ここら辺で娘をもつ親の戦略を感じますね。そもそも女子中学校は選択肢が少ないですし。
豊島岡女子の進学実績は非常に素晴らしいと思う一方で、父としての立場として言えば、落ちこぼれることがない慶應はやはり安心であること、受験勉強以外にもかけられるエネルギーを考慮すると慶應は魅力的に見えます。
それにしても2/3の慶應中等部は本当に狙い目ですね。
女子の偏差値差が65くらいなら父は迷わず受けさせるように仕向けると思います。
まぁ男子はアホが多いので、将来とか、安定性とか、確実性とか言われても面白くもなんともないし、むしろ余計に別のところにチャレンジしたくなりますよね。その結果がこの偏差値差なのかもしれません。