母親の能力が子供に遺伝するという話をちょこちょこ目にしますが、凡人父は遺伝は両親の遺伝子からくるものなので、どちらに似るかは確率論なのでは?と思い調べてみました。
そういった説の根拠は2つあり、どちらもなるほどなー、とは思いました。
ざっくりとまとめると、
①文部科学省の調査で「母親の学歴と子供の学力」の相関が、「父の学歴と子供の学力」の相関よりも強かった。
②X染色体上に大脳皮質に関する遺伝情報があり、特に男の子に関しては、X染色体が母親からしか来ないので、母親の性質を受け継ぐ。
という話です。
「母親の学歴と子供の学力」の相関について
ここでのポイントは、
・母親の学力ではなく、母親の学歴であること
・因果関係ではなく相関関係であること
が挙げられます。
つまり、大学を出ている母親は、勉学を大事にするため、子供にも同様に勉強をするように育てる傾向があるだけの可能性があります。
本人の学力、能力の問題ではなく、親が用意する環境要因に近いと思います。
学歴が高いから、子供も優秀になるという因果関係ではなく、ただ単に、学歴が高い母親と子供の学力の高さは何かしらの理由(複合的な要素を含めて)相関関係があるというだけなので、遺伝とは関係のない話だと思います。
逆に、母親が高卒であろうとも、めちゃくちゃ優秀なお子さんはいくらでもいますしね。
X染色体上に大脳皮質に関する遺伝情報について
あー、なるほどなーとか思ったんですが、自分の周りを見ても反例が複数あるので、引っ掛かりました。
凡人父は二人兄弟ですが、私よりも兄の方が能力的には明らかに上でした。
従妹はさらに顕著で、兄弟で得意科目や好みも全然違いました。
凡人父は単純なので、子供の能力は父か母のどちらの遺伝子が遺伝して、さらに言うと、その中で何が形質として発現するかだと思っているので、母親→子供だと違和感しかないですね。
そもそも遺伝子は多様性を得るために、多数の遺伝子がランダムに子供に遺伝するわけで、母親→子供だと遺伝情報の多様化を図れない時点でなんか違うなーとか思いました。
そもそもエビデンスあるのかなーとか、この論に対する否定的意見はあるのかーとか思い調べてみました。
あくまでも凡人父のイメージにばっちりあう記事があったのでリンクを貼っておきます。
アメリカのニュースサイト「サイコロジースポット」に掲載されたジェニファー・デルガド氏が書いた記事が元のようで、しっかりした論文で発表された内容でもなさそうですね(精査はしておりません)
とは言え、子供の能力に母親の能力が遺伝しないという訳ではなく、両親どちらの能力も引き継ぐということです。
完全に個人的な意見ですが、両親の能力が5-6割くらいだと思っています。環境だけでは覆せない領域はあると思います。
個人的には正しい努力を積み重ねれば8割くらいの人は偏差値55-60くらいまではなんとかなる思いますが、それ以上になると努力だけではどうにもならないレベルもあると思います。
だからこそ親は環境を整えて、子供の能力を十分に発揮できるようにすべきと思うわけですが。
(生物を最後に勉強したのが20年くらい前なので正確でないところもあるかもしれませんがご容赦ください。)