本日は女子の御三家(桜蔭、女子学院、雙葉)と豊島岡の進学実績の比較になります。
(女子学院のデータは2022年までです。)
前回の女子比較では、女子学院のデータがないことと、2023年単年のデータでしたので、合格者の推移で学校の教育レベルを推察したいと思います。
ポイント
・桜蔭は高いレベルで横ばい
・女子学院、雙葉は横ばい
・豊島岡は堅調に進学実績を上げている(近年横ばい)。2023年は東大合格者が増、国立医学部が減とこれまでと異なる傾向
東大・京大合格率推移(2008-2023)
まずは、桜蔭、女子学院、雙葉、豊島岡の4校での東大・京大合格率の推移を見ます。
今年は豊島岡の東大進学実績が過去最高レベルに伸びています。
女子校の進学実績だけで言えば、
「桜蔭>女子学>豊島岡≧雙葉」
と言えます。
男子と比べると、各校の進学実績に差が大きいこと、学校の選択肢が少ないように思います。
国立医学部合格率推移(2008-2023)
次に国立医学部の合格率の推移についてです。
ここでも、やはり桜蔭が強いです。つよつよです。
2022年まで堅調に進学実績を伸ばしていた豊島岡女子が今年明確に国立医学部への進学実績を落としました。
一方で東大の進学実績が伸びていることを考えると、上位層が国立医学部ではなく東大を志向した結果だと思います。
この変化がたまたまなのか、どうかは現段階では分かりませんが、来年以降も続く傾向であれば学内でなにかしらあったのかもしれません。
また、国立医学部の進学実績では
桜蔭>豊島岡女子>女子学院≧雙葉
という傾向が見て取れます。
志望校を絞る場合には上記の傾向を気にすると良いと思います。
まぁ、大学受験のみを考えるのであれば、なにがなんでも桜蔭ということになるんでしょうが。
ここでは議論しておりませんが、桜蔭の役10%が東大理3+東京医科歯科(医)に行くようです。
(この二校の合格率だけで豊島岡女子の合格率を上回っている時点で、学力レベルを察します。)
難関校合格率推移(2008-2023)
次に難関校(東大、京大、一橋、東工大、国医)の合格率の推移についてです。
こうやって見ると、
桜蔭>女子学院≧豊島岡>雙葉
という感じですね。
女子学院はやはり東大・京大志向が強いのでしょうか。
ちなみに、女子学院の京大の合格者数は桜蔭と大差ありません。
ここら辺に学校のカラーが出ている気がして面白いですね。
共学校、男子校との比較
桜蔭を女子校枠に入れ込むと評価軸が狂うので、共学校や男子校と比較してみました。
桜蔭≒麻布
ということになります。
男子御三家と比較しても全然遜色のない結果になりました。
桜蔭おそるべし。
渋幕、渋渋と比較しても進学実績だけで言えば圧勝です。
女子学院≒渋幕、渋渋
という感じですね。
半分趣味でデータをまとめていたので、偏差値や進学実績といった数値化しやすいデータばかり見ておりますが、凡人父的には校風とか教育理念とかの方が大事だと思っているので、偏差値や進学実績ばかりにとらわれて近視眼的になりすぎないようにしたいですね。